「犬乃湯」店主のひとりごと

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滑稽な免罪符

また、東京新聞の「筆洗」を俎上に載せます。本日掲載分。
一九六四年、一人の女性がニューヨークの自宅アパート前で暴漢に刺殺された▼後に報道されたところだと、その様子を実に三十八人ものアパートの住人が部屋の窓などから目撃していたのに、襲われてから死亡するまで半時間以上もの間、誰一人救助しようとせず、警察に通報さえしなかったのだという▼「こんなに目撃者がいるのだから誰かが救助や通報をするだろう」といった心理が働いたためと考えられている。被害者の名から「キティ・ジェノヴィーズ事件」と呼ばれる。心理学でいう、「傍観者効果」の典型例として知られる▼緊急事態を前にしたのが自分だけなら、対応は自分の責任になるが、大勢いると責任が拡散する。むしろ目撃者が多いほど、援助行動が抑制されやすくなることは心理学の実験でも確かめられているそうだ▼心配になるのは地球規模の“緊急事態”への対応である。例えば生物多様性の保護。日本を含む多様性条約の締約国は、八年前、「二〇一〇年までに多様性の損失速度を顕著に減速させる」との国際目標を決めたが、条約事務局は最近、「目標達成は失敗」と結論した▼地球温暖化防止もしかり、“目撃者”は三十八人どころか人類全部ともいえる。これほど「傍観者効果」が働きやすい状況もあるまい。地球や生き物の行く末を、あの気の毒な女性の最期のようにはしたくない。

こんな記事、紙の無駄遣い以外の何物でもありません。こんな中途半端で終わらせて、一体何を伝えたいのか。

「地球温暖化防止のために、傍観者ではなく当事者としての意識を持とう」なんて趣旨なら、そんなこと今時小学生でも言えます。

だいたい、人間、今の地球で現代的生活を営めば、二酸化炭素を排出するようなシステムになっています。

まさか、今日から自動車に乗るなとでもいうのでしょうか。火力発電を停止せよとでも?

言っておきますが、地球や生き物の行く末がどうかなど、今を生きている我々に判るわけないんです。

地球温暖化に掉さす行為をするときに罪悪感を感じようと感じまいと、やっていることが同じなら無意味。

温暖化を気にして車に乗るのをやめたって、きっとどこかであなたは呼吸以外でも二酸化炭素を出す行為に加担しています。
間違いありません。

人間の経済活動におけるエネルギーの取り出し方が劇的に変わるまでは、今の流れでは個人レベルの自重など無意味です。

意味があるというのなら、それは、そうすることによって自分は傍観者ではなく当事者としての意識を持っているんだぞという、
滑稽な免罪符がわりでしかありません。実際は“免罪”などちっともされていないのは言うまでもありませんが。

以前流行った、「マイ箸」と同じ。

無意味な妄想を新聞はばら撒かないように。


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by inunoyu | 2010-05-13 17:11

神奈川県平塚市にある、   「Dog Salon 犬乃湯」店主の ひとりごと。


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